スギ薬局会長のワクチン接種優遇の記事を読んで

本日の朝から新聞やネットの記事を見ていて医療従事者としての意見や疑問点があります。

ネットの記事は以下の通りです。

まあ、優遇が秘書の独自の判断なのか会長夫婦が言ったにもかかわらず、切り捨てられたのかはわからないですが、

1.薬剤師は確かに優先接種に入っていたが、『新型コロナウイルス感染症患者(疑い患者(注)を含む。以下同じ。)に頻繁に接する機会のある薬剤師』と記載があり、現場に出ていない会長夫妻は対象外(資料3ページ目)

 
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そもそも、4月に問い合わせを市役所にしているとも記載されているが、医療従事者として打つのであれば、事前に2~3月に医療従事者には接種の希望のアンケートが各関係する会より連絡が来ており、その際に締め切りまでに連絡を下さいとも注意喚起があったので大手の会長としては期限を守るという社会的常識がかけているとも思われる可能性もあり、言い分として無理がある。

2.会長杉浦自身は過去にアナフィラキシーショックを経験しておりワクチンを希望していないと言っていたにも関わらず、接種日(?)にキャンセルをするという流れについても、現場にはこのような人はワクチンを接種できませんよという問診票が届いており、事前に確認できているはずなので直前にキャンセルという流れは疑問が残る。

3.ワクチン接種は現在管理システムによって接種者の管理をしており、直前にキャンセルをしたことによって2人分(おそらく)のワクチンが余る事になったと思うので、これだけニュースでワクチンを無駄にしないようにと言っているにもかかわらず医療を扱う会長としてはありえないやり方。ちなみに現在日本で接種されているファイザー製ワクチン「コミナティー」は生食で調整後は6時間以内に接種しないといけないのでそれを過ぎると廃棄しないといけないです。そのため、ニュースでよくキャンセルが出たら余った分は他の人に打てばいいと言ってるが、システム管理で運用してすぐに次の候補の人を探すなんて現実的に無理な話だと思う。(もしかして予備の人をすぐに呼べるのかもしれないので、そのようになっているのであれば、自分の知識不足です)

以上の三点がありますが、みなさんいかがでしょうか。自分は同じ医療従事者としてあるまじき行為だと感じており、自分さえよければいいと思っている方に医療にかかわってほしくないと思いました。